幼い頃から視力が弱かった私が、網膜色素変性症という病気に気づかされたのは15年程前です。11月終わりの午後６時半頃、仕事から家に帰り、末の娘を保育園に迎えに行く途中、崖から落ちて腰を剥離骨折した時でした。3週間ほど入院し原因について調べました。そして、翌年の人間ドックで網膜色素変性症だと診断 され、60歳前後でほとんど視力を失う難病だと聞かされました。
　その時、誰にも言えず心の奥にしまい込んだのに、診断書を見た上司に「大変だったね」と声を掛けられて、涙が止まらなくなったのを思い出します。仕事はどうなるの？子供達はどうなるの？生活はどうなるの？考えれば考えるほど絶望的な境地に追いやられました。
　そんな時、転勤先の一つとして盲学校の存在を知り見学に行きました。予想に反して盲学校の生徒達はとても明るくて不思議なほど元気でした。全盲なのに足音を聞き挨拶してくる生徒、階段を駆け下りてくる生徒、障害を持つ暗さは全くありませんでした。当たり前だけれど普通に学習していました。この生徒達の存在に私は救われた思いでした。
　私は点字を懸命に学習し、講習を受けて3年後第一希望で盲学校に転勤しました。今まで自己流で行っていたルーペ使用、お財布のお金の整理、信号機の確認方法などの処世術を、系統立てて生徒に伝えていくことができました。生徒からは優しさと強さと明るさを学ぶことができました。彼らはごく自然に生きていました。私もこのままで生きていて良いのだと思いました。
　誰でもなりたくて病気になる人はいないと思います。難病といわれる病気は、その名の通り今の医学では治せないから難病なのでしょう。その病気が視力障害一つにとどまらず、聴覚障害、知的、内疾患と重なる人もいます。私の悩みなんて風の前の塵と同じように軽く感じるようになりました。
　私はこれまで、人のために役に立つ人間になりなさいと子供達に教えてきたつもりだった。今更ながら、その言葉の軽さに反省しています。人の役に立つとはどんなことかを深く考えもしないで使っていたものだと。
　しかし、全ての者は人の役に立っているのだと知ることができました。この私が全盲や弱視の子供達に元気をもらうことができたからです。これこそ、大地にも似た大きな支えではないか、人の役に立っているではないかと思いました。
か弱い赤ちゃんでも、寝たきりのお年寄りでも、その存在の大きさは計り知れないものだと思います。
　来年は視力を失うだろうと言われた６０歳になりますが、落ち込むことなく夢を語れるようになりました。それは 沖縄県内の全ての図書館に拡大読書機や音声読書機を置いて、本が読めるようにすることです。

「BOY A」/2007年作　イギリス映画

10代で、ある罪を犯し出所した彼(少年A)は、新しい名前「ジャック」を貰う。
新しい名前で、新たな土地で生活を始め、とまどいながらも友達や愛する人が出来たとき、彼は自分に問う。
「僕は、はここにいてもいいのか…」
そんな彼に、待ち受けてるものとは？
彼は変われるのか？
”少年A”の罪は、消えるのか。

少年犯罪をテーマにした作品で、結末に賛否両論があります。
私自身も、「結末」が正しいのか間違ってるのか、分からないままですが、とても、考えさせられる作品となっています。

★渡久地 優子{進行性骨化性線維異形成症（FOP）}★
・・・カラーセラピーやパワーストーンも好きで、時々、ネットで見てます。

「SAM'S」

SAM'Sと言えば、アメリカン☆
ステーキやロブスターが、美味しいです。
以前、何度か行った事のある泡瀬のサムズバイザシーは、残念ながら、階段なので、車椅子の方は入れません。
北中城にあるサムズカフェは、スロープが付いていますが、トイレが狭いかな、という感じです。
残ったものは、持ち帰れるので、長居せずに家で食べるのも良いかもしれません。
。 また、店内の照明は、落ち着いた感じ(暗め)で良いです。

★渡久地 優子さん（進行性骨化性線維異形症（ＦＯＰ）