1. 難病情報誌 アンビシャス 192号

難病情報誌 アンビシャス 192号

最終更新日:2018年05月01日

 

表紙は語る

私の生き甲斐は讃岐うどんです! こんな難病患者もたまにはいます!

大島 松樹(おおしま まつき)さん
肢帯型筋ジストロフィー

 「あと4、5年で車椅子ですね」と、筋生検の結果を主治医から告げられたのが、38歳の時でした。後ろに両親がいたのですが、すこし後ずさりをしたように感じました。私はと言えば、訳のわからない多発性筋炎という病名から、肢帯型筋ジストロフィーという、とりあえず寿命は普通の人とは変わらない病名を与えられて、ちょっとほっとしたことを覚えています。
 発症は15の春でした。高校に入学してバレー部に入り、スライディングレシーブの練習をして、同期の子たちもみんな肩が上がらなくなったものの、すぐに筋肉痛がとれたのですが、なぜだか私だけ肩があがらず、いわゆる翼状肩甲という症状です。一度、再生するより壊れやすくなることを覚えた筋肉は、それから二度と動かなくなりました。
 体育の授業は見学が多くなり、体育祭では皆の動いている写真を撮っていた記憶があります。大学生になったころは、ステロイドを飲んで、吹き出物だらけになった時期もありました。
 大学卒業後、すぐに結婚し、ブラザー工業のシステム会社にシステムエンジニアとして就職、2人の子供にも恵まれました。
 身長は180センチ程あったので、会社の大掃除の時に、蛍光灯の掃除をする際「蛍光灯を外して」、とよく言われたものです。ですが、肩が上がらず見かけ倒しでした。
 子供会の運動会のとき、近所の奥さんとボールを一緒に運ぶ競技があり、その奥さんに付いていけず。また障害物リレーのときは、平均台から降りたとたん、転んだりして、あとで主催者の人に「足首がダラダラだったけど 大丈夫ですか」と言われたりしました。
 そのうちスキップができなくなり、高校の同級生に「お前の太腿、細すぎるぞ、一度病院に行ったらどうだ」と言われて、久しく行ってなかった大学病院に行き、3週間の検査入院をして、高校生の頃にはなかった試薬で病名がはっきりとわかリ、冒頭の「あと4、5年で車椅子ですね」と告げられた訳です。
 「このままの生活していたのでは、すぐに車椅子だ」と思い、子供が中2と小4だったのですが、ちょっと家族と別居して、会社の近くに引っ越しをし、好きなように生活して、行きたいところに出かけて、やりたくない仕事は人にまかせ、なるべくストレスから遠ざかるようにしました。
 病気仲間の人がダイビングをしているのを見て、私も潜ってみたいとスクールに通い、ぎっくり腰になったりもしました。
 ちょうどその頃、讃岐うどんの美味しさにはまり、2~3か月に一度は香川でうどんを食べ歩き、1年ほどしたら現地で作り方を教えてもらえる機会がありました。不思議とすんなり香川のいりこ出汁ができるようになり、病気のお友達が長期入院している筋ジス病棟まで、出張うどんに車で出かけるようになりました。月に4000キロ程乗っていたようです。とても喜んでもらえるのが嬉しくて、笑顔が見たくて、いろいろな繋がりの仲間達と、それこそ会社が休みの毎週末に出張うどんをするようになり、北は北海道から南は沖縄まで、果てはジャカルタやシアトルでもやりました。このお盆にはナミビアでうどんを広めてくることになっています。

 人生、何が転機になるのかわからないものです。「あと4、5年で」といわれて、18年がたちました。孫も2人できました。それにしても、先生の見立てが悪かったようです。讃岐うどんを食べていると、体内にウドニンというアミノ酸ができてそれで筋肉が再生しているのだ、讃岐うどんの生地を踏んで、踏んで作っているから筋肉が再生しているのだ、と病気のお友達に勧めたくとも、そればっかりは信ぴょう性がなく、どうしたものかと思っています。18年前にまだ歩けていた病気のお友達は皆車椅子になりました。私だけなんだか申し訳ない気分です。
 最近は、「前より元気そうじゃないか」とよく言われます。ここ、4〜5年、長い距離を歩いても全く平気になりました。前は5分歩いていると左膝の裏が悲鳴をあげていたのですが、筋肉が再生しているようです。薬も何もないのに、なぜ再生しているのか、ここ最近変わったことといえば、体重が7〜8キロ増えました。そのせいで、足首に3キロずつ重りをつけて歩いているのがいいようです、それしか思い当たりません。病気のお友達の希望の光となれるように、これからも「なんちゃって筋ジス患者」であり続けたいと思います。

 ストレスは一番体に悪いです、ストレスを感じる場に身を置かない、これが一番です。筋ジスにもそろそろ進行を止める薬ができると期待します。早く世間に出回って進行が止まるお友達が増えることを願っています。
 また沖縄で3回目のうどんの会がやりたいです。呼んでくださいね。

語者プロフィール

大島 松樹(おおしま まつき)さん
1962年愛知県犬山市生まれ、名古屋市在住
【趣味】讃岐うどん ダイビング ドライブ
【好きなミュージシャン】尾崎豊
【好きな俳優】鈴木 杏樹

  • うどんは棒に巻いて体重で伸ばします。

  • 今年1月、伊丹でボッチャ仲間(障害者団体)とのうどん会

  • いつも持ち歩いている全11種類のうどんメニュー

3月の報告あれこれ

(株)アイアム社員の皆様、賛助会へご協力!

 アンビシャスではより充実した難病支援活動を行う為、賛助会員を募っていますが、3月12日、株式会社アイアムの社員26名の皆様が賛助会員としてご加入して頂きました。毎年、アイアムの皆様には、継続して賛助会員にご加入を頂き、アンビシャスの難病支援活動を支えて頂いています。仲嶺社長はじめ社員の皆様に深く感謝申し上げます。
 平成29年度は難病支援活動の更なる拡充を図る為、当誌をご愛読の多くの皆様や医療関係の法人様に賛助会へのご参加をお願いしましたところ、お陰をもちまして賛助会員件数248件と前年から83件増となりました。
 皆様よりお預かりした会費は当誌の製作・印刷費をはじめ、医療講演会等の難病支援活動の原資として大事に使わせて頂いています。ご寄附も含め皆様からのご厚志を無駄にしないよう、これからも気を引き締めて参りますので、今後ともご支援の程よろしくお願いします。

コミュニケーション支援ガイドブックの作製

 毎年2月末日は世界希少・難治性疾患の日(Rare Disease Day)として、難病に対する理解を深める事を目的に、日本を含め世界各地でいろんな啓蒙活動やイベントが行われており、沖縄でも県総合福祉センターの研修室を会場に開催しました。
 今回は従来のパネル展に加え、初の試みとして各患者団体のご参画を頂き、それぞれのブースで団体紹介や相談が受けられるコーナーを設置、またハローワーク那覇のご協力で就労相談コーナーも設けました。この様に相談コーナーを設けた事や、地元新聞2誌による案内記事が掲載された事もあり、例年になく盛況で各コーナーとも相談の方が切れない状況でした。RDD日本本部からの提供パネルも充実していて、ご来場のみな様に難病に関する理解がより深まったと思います。
 参加された患者団体からは「交流会では他の方も多く個々の相談が難しいが、ゆっくり相談が出来て良かった。」「自分の病気のことしか知らなかったが、他の病気の方が頑張っている事を知り、励みになった」等自分を見つめる良い機会になったとのご感想や、他の団体との交流も刺激になり充実した時間が持て、次回もぜひ参画したいとのご意見を頂戴しました。
 今年は7団体のご協力を頂きましたが、来年は更に協力団体を増やし、内容をより充実させて参ります。
 当日お越し頂いた数多くの皆様、ご来場ありがとうございました。

県委託バッテリー等貸与事業


貸与発電機運転中の一酸化炭素濃度を計測中

 沖縄県では在宅で人工呼吸器を装着して療養されている成人や小児の方への非常時電源確保の為、発電機やバッテリー貸与事業を実施しており、アンビシャスが同事業の委託を受け推進しています。
 利用者からの申請を受け実際に訪問すると色々な課題が見えてきます。3月は3名の小児のご自宅に保健師と同行し、非常時の心構えから公助が受けられにくい大災害時に自力で助かるため、最低3日間の食料品や衛生用品、医薬品等の備蓄、緊急連絡先の保管、伝言ダイヤルの使い方など多岐にわたる説明をしました。
 ほぼ全世帯に共通することですが、照明器具の準備がされていない家庭が多いのが特徴です。懐中電灯はあっても白熱球だと明さは確保できても、電池の消耗が早く長時間持ちません。値段も手頃になっているので省エネのLED照明器具をお勧めしています。もちろん、乾電池の備蓄も普段から準備しておきたいものです。
 貸与機器の説明だけでなく、非常時の電源確保策や安全確保策を理解して頂く事で、最悪の事態を回避する力をつけて頂きたいと願っています。
 最近3・11の報道も多くなり防災の意識も高まっているので、今、備えあれば憂いなしです。

こころの現場から

「伝える言葉、受けとめる配慮」

鎌田依里

臨床心理士 鎌田 依里(かまだ えり)

 人は誰でも自分をわかってほしいという気持ちを抱いています。だからこそ、人間の長い歴史の中で話し言葉や書き言葉を増やしてきたのでしょう。そして、昨今の課題のインターネット上のトラブルも、そもそもは人に直接は言いづらい気持ちを包み隠さず表現できてしまうツールを人が獲得したがゆえに生じてきた問題であると感じるのです。どのように表現するかは、人それぞれです。例えば、相手のことをほんとうに想っていても素直に口には出さない人もいるし、逆にその場しのぎの言葉だけで取り繕う人もいます。ただこれは、自分の言葉を自力で発することができる人の傲慢な悩みなのではないかと先日実感する出来事がありました。
 2週間近く私は風邪で、声が全く出せないか出せても絞り出すような状態が続いたのです。電話もできない、笑いたくても声が出ない、挨拶したくてもできないので無視をしたと勘違いされる、どうしても伝えたいことを伝達したいのに、声を絞り出しているので必要最小限の事項しか伝えられず、声もいつも以上に低いので機嫌が悪いと勘違いされる等々、これほどまでに人に伝えることが難しいことだと実感したと共に、伝えることができない悲しさ辛さも実感しました。もちろん、普段の私と違うことに気がついて対応してくださる人も多くいましたが、そうでない人もいて、自分と相手との関係性も再確認された出来事でした。
 誰しも「相手はこうである」という評価をもって人と接します。ただその恒常性が崩れたときに新たな関係を構築するかはその人次第だと思うのです。この出来事で私は「相手の状況が変わったとしても、相手に配慮し、それまでのよい関係を続けていきたい」としみじみと思いました。

つぶやきチャンプルー

「常識知らずは自分だった」

照喜名通

著:照喜名通

 沖縄での常識が県外と異なるので、驚くことがあります。例えばトマトには砂糖をまぶして食べるが、県外では塩をまぶすのです。みのもんたの「県民SHOW」では各県民の常識をクローズアップしてその違いが楽しいのです。
 ところが、人との関わりの中で自分のもっている常識では考えられないことがおきたりします。例えば、よく「無病息災」と言いますが、私などはクローン病になってからの成長が多く、難病になって良かった。だから、「一病息災」だというと、そんな訳はない、あいつは偽善者だ。などと言われたりします。
 相対性理論を唱えた、アインシュタインは、「常識とは、18歳までに身につけた、偏見のコレクションのことをいう」名言を残しています。恐らく、住んでいる、国や県、市町村によっても常識は異なるし、育ってきた家族によっても異なるのだと思います。また、常識は常に変わるものです。私の世代は、結婚とはクリスマスケーキと同じで24歳までは売れるけど、25歳からは売れ残るが常識でしたが、今は30歳を超えても結婚しないのが常識です。大正時代に作られた童謡「赤とんぼ」では、「十五で、姉やは、嫁にゆき」とあります。
 常識で判断してることが実は「常識知らず」なのかもしれません。

シリーズ 「患者学」第37回

病いの意味を考える。疾病と病い その2

慶応義塾大学看護医療学部 教授 加藤 眞三著

病の意味を見つけられたところが出発点となる

 病に意味を見つけることができれば、そこが患者さんにとって活動の出発点となります。なぜなら、その意味の上に病を抱えながらも生きていくことが可能となるからです。人は意味の中に生きる動物です。特に、難病や重い病気になってしまうと、「なんで私が」とその意味を求めることになります。ところが、意味を見つけられない状態では、そこに思考が留まったままとなり、その人らしく生きていくことは困難なのです。

誰が意味を見つけるのか

 では、病の意味はどうやって見つけられるのでしょうか? 誰が見つけるのでしょうか? 患者さんが自分自身で見つける場合と他の誰かに頼って見つける場合の二つがあります。
 さて、病気に関することで他の誰かに頼るとなると、その専門家である医療者にと考えてしまうかもしれません。しかし、それは必ずしも適切であるとはいえません。科学は意味や価値とは離れた次元にあり、効率や能率を重んじる次元に存在しているため、科学をベースに意味を見つけることは不可能だからです。
科学的な思考を身につけた医療者に相談しても、病の意味を見つけてもらうことを期待することはできません。「タバコを吸いすぎたから」、「酒を飲みすぎたから」、「家族にも多いので遺伝ではないか」などと言われるのが関の山です。しかし、これらは病気の原因の一つではあったとしても、病の意味ではありません。
 沖縄には、こういったときに頼ることのできる存在としてユタがいるのかも知れません。しかし、東京など特に都市部においてはそのような人に頼ることは一般的でありません。
したがって、病の意味は自分で見つけなければならないことになります。

では、どうやって意味を見つけるのか。

 病になると、先ずは病から治ることを考えるでしょう。近くの医師で治せないとなると、遠くてももっと専門の医師にと受診するかもしれません。少しでも手術の上手な外科医にまかせたいと考えるかもしれません。その様な時期には、元の状態への回復を目指し、病気になった意味など余り考えないかもしれません。
 病気からの回復がかなわないと判ったとき、病の意味づけが始まり、意味を見つけることができれば、そこから新たな活動へと続くのです。そこへ行くためには、病から回復するという願いが現時点ではとりあえずかなわないということを納得するために、回復するための努力を先ず精一杯やっておくことが大切ではないでしょうか。
その上で、病を抱えながらも意味を見つけて活動している人(患者さん)と出会い、対話することにより、病には意味を見つけられることを知り、その大切さを知り、意味を見つけようとすることが可能となります。それは、実際に会って話すことはできなくても、闘病記を読んだり、映画を観ることなどでも、同様の体験を得られるかもしれません。
 わたしは、そのような自分のお手本になる存在を見つける場として、患者会の活動に期待しています。


東洋経済オンラインに加藤先生による「市民のための患者学」2週間ごとの連載スタート!
http://toyokeizai.net/articles/-/143366

慶応義塾大学看護医療学部
教授 加藤 眞三
1980年、慶應義塾大学医学部卒業。1985年、同大学大学院医学研究科修了、医学博士。
1985~88年、米国ニューヨーク市立大学マウントサイナイ医学部研究員。
その後、都立広尾病院内科医長、慶應義塾大学医学部内科専任講師(消化器内科)を経て、現在、慶應義塾大学看護医療学部教授(慢性病態学、終末期病態学担当)。

患者の力: 患者学で見つけた医療の新しい姿
出版社: 春秋社

「患者には力がある!」 毎日を健康に生きるために、そのためにも、真の患者中心の医療を実現するために、いま必要なこととは。

アンビシャス広場

~エッセイ~ 「奥武島 食べ歩き」 西兼盛 鉄さん(ALS)

(12月の第3水曜日)は外出日、
今回は奥武島へ
天ぷらが美味しいと聞いて、
看護師さん、ヘルパーさん2人、
家内と僕、五人で、出掛けました。

天ぷらは種類がいっぱい有り、
注文してから作り始める為、
アチコゥコゥ(*1)確かに美味しい、
海ブドウの天ぷら初めて食べ、
海ブドウの味はわかるが、
天ぷらの味がわからない、
けど美味しい、モズクの天ぷらも
味がわからない、豆天ぷらが
柔らかく美味しかった。

食べてる内に野良猫が、
周囲に15匹から20匹集って
天ぷらを狙っている。
危ない、早く天ぷら持って逃げろ。

来月も奥武島へ、
野良猫と同じ大きさの
番犬二匹連れて行きます。

*アチコゥコゥ(沖縄方言:熱い、ホッカホッカ)

難病川柳・難病短歌

難病がある方や家族の方、サポートする方々で日常感じている悲しみ、辛さ、笑い、皮肉や優しさなどを短歌・川柳にしてご応募ください。
採用の方には寄稿料として千円相当のクオカードを進呈します。詳細は事務局までお気軽にお問い合せください。

難病川柳
証無し 忖度出来ぬ 軽症者
作:戦う人さん(クローン病)

難病になっても軽症といわれ、受給者証がもらえず、サービス利用時には診断書が必要といわれ、忖度出来ぬ制度とボヤく。

難病短歌
休まない 連休なのに この病 いつか永久に 休ませてやる
作:コロンコロンさん(潰瘍性大腸炎)

世の中は、ゴールデンウイークになるが、病気の症状もたまには連休にしてくれないかなぁ。

お勧め映画情報

「マダム・フローレンス! 夢見るふたり」2016年 イギリス作

メリル・ストリープ&ヒュー・グラン共演。
社交界トップのマダムの夢は、ソプラノ歌手になる事。
それを支える夫、しかしマダムには致命的な事が…。
マダムは、夢のカーネギーホールに立てるのか。

愛と涙と笑いのある、伝説の歌姫の実話を映画化した作品。

★渡久地 優子{進行性骨化性線維異形成症(FOP)}★
・・・カラーセラピーやパワーストーンも好きで、時々、ネットで見てます。

今月の占い

  • 牡羊座 3/21-4/19
    笑う事で心身健康に
    ☆リフレッシュ法:買物
  • 牡牛座 4/20-5/20
    他人は写し鏡になる
    ☆リフレッシュ法:オシャレ
  • 双子座 5/21-6/21
    肩の力を抜いて柔軟に
    ☆リフレッシュ法:読書
  • 蟹座 6/22-7/22
    誠実さを心がけて
    ☆リフレッシュ法:断捨離
  • 獅子座 7/23-8/22
    人に喜ばれる事を
    ☆リフレッシュ法:ドライブ
  • 乙女座 8/23-9/22
    リラックス出来る環境を
    ☆リフレッシュ法:散歩
  • 天秤座 9/23-10/23
    より良い睡眠をとって
    ☆リフレッシュ法:談笑
  • 蠍座 10/24-11/21
    感謝の心を忘れずに
    ☆リフレッシュ法:カラオケ
  • 射手座 11/22-12/21
    求める事より与える事も
    ☆リフレッシュ法:映画
  • 山羊座 12/22-1/19
    焦らず自分のペースで
    ☆リフレッシュ法:運動
  • 水瓶座 1/20-2/18
    言動はブーメランとなる
    ☆リフレッシュ法:仮眠
  • 魚座 2/19-3/20
    言葉葉や挨拶を大切に
    ☆リフレッシュ法:食事

各患者団体からのおたより

沖縄県網膜色素変性症協会(JRPS沖縄)より
「世界希少・難治性疾患の日」のイベントへの参画

 一言に難病と言っても沢山の種類があり、国指定の難病だけでも330種類もあります。しかし、当事者や関係者以外は、個々の難病についてはあまり知らない方が多いのが現状ではないでしょうか。
 そこで、難病に対する理解を深めることを目的とした「世界希少・難治性疾患の日」(2/28)に、県内の他の難病患者団体の皆さんとパネル展示や相談会等の啓蒙活動に参加しました。当会ではパネル3枚と、パンフレットを使い会の紹介をしました。相談コーナーはプライバシーが保たれ、安心して相談ができ、おかげで次から次と相談者が来てくれました。
 相談者は、初対面の方もいましたが、多くは本協会の会員で、交流会やイベント等で何度も顔を合わせていましたが、一対一でゆっくり話を聴くことで、改めて抱えている悩み等を知る事ができました。また他の難病団体のお話を聞き、自分たちの疾患だけが大変だと思っていたが、他にも苦労されている方がいることが分り、考えを改めたとの感想もありました。
 その他、併設のハローワークの就労相談をした方が、後日就労継続支援A型を紹介され、事業所側の連絡待ちとなっています。このように、今回のイベントは大変意義あるものであり、是非毎年の開催を望みます。

編集後記

 5月に入り新年度の慌ただしさも少し落ち着いた頃でしょうか。先月は寒暖の差が激しい月でしたが、天気も穏やかになり体調を整えるには良い季節かと思います。
 さて今月の「表紙は語る」は肢体型筋ジストロフィーの大島さんをご紹介しました。讃岐うどんの食べ歩きから、いつの間にか自分でうどんを打つようになり、今では讃岐うどんの伝道師の様な生活との事です。好きな事に没頭する事でストレスが軽減され、「あと4~5年で車椅子」という医師の宣告から18年経過した今も歩き回っている夢のある体験を語って頂きました。
 話しは変わり、5〜6月は各患者会の総会時期です。それぞれに交流会や医療講演会を計画しており、ご自身の疾患に関係する情報を得るにはいい機会かと思います。同誌6頁加藤先生の「患者学」でも述べているように、同じ病の方と出会う事により転機が訪れる事もあります。先月・今月の「団体からのお便り」でRDDに参加された団体のお話にもありますが、患者会は常に当事者の立場に立ち、親身に寄り添う会です。
 まだ参加したことのない方も、気楽に参加してみてはいかがでしょうか。

文 仲村明