最終更新日:2024年10月31日
眞榮田 純義(まえだ まさよし)さん
ALS(筋萎縮性側索硬化症)後編
A:もともと僕はホントに人が好きで、1人の時間がいらないってぐらいなので、休みの日も予定立てて外に遊びに行っていたし、常に外に出ていました。もともとお酒はあんまりなんですけど、居酒屋の出没率は高くて、家にいない人でした。学生の時から、オートバイに乗っていて足もあるし、なのでずっと家には帰らないで“家は寝るところ、お風呂に入るところ”の感覚でした。大人になってもそんな感じで、仕事と遊びを両立していましたね。海に行くのが好きだったり、バイクで走ったり、そういうアクティブ系をずっとやってました。
それが今は、まあ気持ちは全然変わってないので「行こうぜ」と言われれば全然行きますし、でも今はどうしても介助が必要なので、送迎だったりお風呂も入れてもらわないといけないから、門限付きに。僕の車が福祉車両なので、友達が車置いて、乗り換えるとか。家に帰ったら彼女にバトンタッチになるんで「明日〇〇があるから、何時には帰って来てね」みたいな。人生で初めて門限が付きました。だからどうしても気軽には行けなくなったんですけど、でも行けるときは行かせてくれるし、助けてもらってます。今日は彼女が仕事で、僕は日中1人なんですけど、でも仕事仲間の佐川とか、渡慶次といたり。週に2日くらいはお家で1人という時間があってちょっと多いなって思うんですけどね。寂しいですね(笑)
A:現在の心境は、診断当時とあまり変わっていなくて“なったのはしょうがない”。特に最近思うのは、ALSに限らずだと思うのですが、何か病気になった時に、そこにあらがってそこに立ち向かってる人の方がちょっと進行が早いのかなって気がしていて。僕の最善としては共存なんです。共存が最善だと思うし、自分にとっても辛くない。それは、気持ちが一番そうさせていると思うんですけど。
僕は今、左手はギリギリまだ自分の力で肩ぐらいまで上げれるんですけど、右手は自分の力で上げにくくて、家の中では立つことはできるけど、でも歩くことは難しいよねってくらいです。でもそれは、そうなるって知っていたし。だからそこで「もうちょっとがんばろ、もうちょっと手が上がるように」って、もちろんリハビリとしてやっていくとか、使える時間を増やすっていう名目でやるのは大事ですけど「どうにか進行をゆっくりさせよう」とかって、結局、自分の気持ちの思っている部分って、気持ちと身体はイコールだと思うんです。だから、そこにあらがっている人の方が進行が早い気がしていて。
僕は先生からも言われているんですけど、思ったより進行がゆっくりで、今診断を受けて4年目ですが、定期受診に行った時、肺活量が上がっていました。前に「ちゃんとカエル呼吸法とかやった方がいいよ」って言われて、やってみたんですけど、あれ1回やっただけでキツってなって、あれから1回もやっていないんです。リハビリも行っていなくて、日常生活を送っているだけなんです。僕は、治らない病気と言われている以上、治すことは考えていないんです。治らない病気と言われたんだったら、治らないなりに、どうやったら、うまくこの病気と生活していった方が長く呼吸器を着けずに済むかなって感覚で。僕は共存したいなって思っています。もちろん、戦わなくてはいけない病気や怪我ってのがあるとは思うんですが、でもそうじゃないのもあるんで。だから正直薬は使いたくないんですけど、彼女だったり、家族、親が「どうか分からないけど、これくらいは摂っといたら」って言うことに対して“周りの安心材料として薬を摂っている”って感じです。あまりにも「何もやりません」って言って、それで周りを傷つけるのも、それも違うかなって思います。僕の気持ちのスタンスと言うのを周りは理解してくれているので、ただ、近い人の方が戦わせたいんですよね。そこの気持ちも理解できるんで、そこは心配してくれている愛としてのお返しとして、そこだけは戦っている意思を見せているって状態ですね。ただ、全体的には僕は戦うつもりは全く無くて。これが治る病気っていうのが正式に分かって、治った上に、この筋肉改善するよとか、失った神経が蘇ってくるよって言うんだったら頑張ってリハビリもするし、元の状態に戻すようにしていくんですけど。でも、そこが見つからないのに、そこにあらがうのは、相当体力使うんで。下手したら進行を早める行為をしている可能性だって大いにあるわけで。僕はALSの情報しか分からないんですけど、ALSで“一番進行を早めない選択”が、僕の中では“共存”なんです。この病気を僕も理解するし、この病気にも僕の生活を理解してもらわないといけないし。だから1番は「病気を理解して、病気だからこうはできないとか、病気だからこうって言うんじゃなくて、病気でもこうできる。病気に邪魔されてきた人生を、この病気でもできる人生に変えていく」というのが共存かなと思います。あとは、外に出る事だと思います。人と関わるのが人の1番の栄養だと思うので。僕の友達は、黙らないで「今の眞榮田にこれできる?」とか言ってくれるので、周りも勝手な偏見で見てはいないなって感じます。眞榮田純義っていう人がただ、ALSを患っただけ。まだ、あいつは遊びたいだろうしって感覚で見てくれているってのが有り難いですね。周りのスタンスもその人の生き方を作っていくんだなと思います。
眞榮田 純義(まえだ まさよし)さん
1994年10月生まれ(糸満(兼城中学校)育ち)
【最近の楽しみ】今は自分たちで事業を起こしているところで、皆と作り上げていること
【特技】道を覚えていること
【好きな音楽】HY、平井大
9月3、4日の2日間にわたり、宮古保健所の健康増進室をお借りして、難病ピアサポーター研修の基礎編を対面形式で行いました。前年より、研修への参加希望のお声が上がっていたこともあり、これまで1回の研修を2時間で5日間オンライン形式で行っていた方法から、2日間で9時間へと調整をしたところ、実際に宮古島での開催が叶いました。相談者役と相談を受ける役になったロールプレイの場面では、「話しやすい環境を整えることの重要性を肌で感じる事ができた」との感想も上がりました。目の不自由な方や、車椅子を利用されている方、オンラインが苦手な方々が参加してしくださり、主催者側としましては、普段オンラインでは気づくことができない視点や感想を聞くことができ、対面研修ならではの良さを実感しています。難病ピアサポーターは、社会資源のひとつです。話をすることは、それまで不安を抱えていた人が「自分1人ではない」事を感じ、安心感を得られ、また一歩先へ進みだす手助けとなります。1人でも多くの難病患者・家族がそれぞれの課題を1つ1つ乗り越えられる手助けが、難病ピアサポーターにはできると考え、難病ピアサポーター研修を行っております。基礎編の次は応用編。定期的にはフォローアップ研修も実施しています。
9月6日に下垂体系疾患(浦添総合病院 池間朋己先生)、9月14日には腎臓系疾患(那覇市立病院 上間貴仁先生)の各専門の先生方をお迎えし医療相談会を開催しました。医療相談会は、日々の療養生活の中での疑問や不安など、外来ではゆっくり主治医の先生に聞けないことを相談できる機会となっています。下垂体系疾患医療相談会に参加された方からは「専門医のお話を聞くことが出来て良かったです。」「病気や薬に関してもとても勉強になりました。」「気持ちが楽になりました。」との感想が聞かれました。また、腎臓系疾患医療相談会に参加された方からも、「説明が分かりやすかったです。薬に対する不安が少し減りました。」「移植や透析の話を詳しく聞くことが出来て良かったです。」「体調がいい時は軽い運動も取り入れていきたいと思います。」という声もあり、十分に納得され、今後の療養生活の安心につながったのではないかと思います。年内は12月に消化器系疾患を、年明け2月には膠原病系疾患を予定しています。
株式会社三和金属様から、本年も10万円のご寄付をいただきました。同社は毎年多額のご支援を継続されていて、社長をはじめ社員の皆様の地域貢献に対する強い志をご寄付としていただきました。また、個人の方々からも、沢山のご寄付・思いを寄せていただいております。
アンビシャス難病情報誌に関しまして、ライフホームズ株式会社様より製作費協賛のお申し出をいただき、269号より同社の広告を12ページに掲載をおこなっております。私どもはこうしたご寄付等に寄せられた思いを真摯に受け止め、その思いに寄り添い応えるべく活動を継続してまいります。
各保健所、11月の予定はございません。
【北部保健所】 Tel:0980-52-2704
【中部保健所】 Tel:098-938-9883
【南部保健所】 Tel:098-889-6945
【那覇市保健所】 Tel:098-853-7962
【宮古保健所】 Tel:0980-72-8447
【八重山保健所】 Tel:0980-82-3241
【募集期間:令和6年11月1日(金)~25日(月)】
【訓練期間:令和7年1月6日(月)~令和7年3月31日(月)】(3ヵ月間)
コース名:パソコンビジネス科
定員:8名
管轄校:浦添校
募集対象:身体障害、知的障害、精神障害、発達障害、内部障害(高次脳機能障害、難病等)
訓練場所:那覇市
委託先:株式会社Bricks&UK
※受講料無料(但し教科書代、検定料、保険料は自己負担)
【申込方法】住所地のハローワーク
【お問合せ先】株式会社Bricks&UK(担当:宮城) TEL:098-943-9342
専門医による個別相談(お一人30分間)を無料で受けることが出来ます。定員は4組となっております。 定員を超えた場合はキャンセル待ちとさせていただきますのでご了承ください。
疾患:消化器系疾患/クローン病、潰瘍性大腸炎など
担当医:金城 福則先生(浦添総合病院)
日程:残り1枠 12月14日(土)14時30分~15時
【お申込み・お問い合わせ】Tel:098-951-0567(平日10時~16時)
【予約】完全予約制
【費用】無料
【方法】対面またはオンライン
【締切】令和6年12月6日(金)
【場所】那覇市牧志3-24-29グレイスハイム喜納2-1階
【主催】沖縄県難病相談支援センター(認定NPO法人アンビシャス)
※予約時に相談員が相談内容や現在の治療についてお伺いします。おくすり手帳等を手元にまとめご連絡ください。
臨床心理士 鎌田 依里(かまだ えり)
現代において「ピアサポート」は国も重視している活動です。専門職による支援とピアサポーターによる支援は、それぞれがかけがえのない役割を担っており、車の両輪のように、両者があってこそ難病を抱えた療養者やその家族が自分らしい人生を歩むための力になることができるものです。
ピアサポートの原点は「①様々な課題をもち、悩みや不安を抱えた人を、支援のためのスキルを学んだ仲間が支援する活動」であり「②ピアサポートをする自分自身の成長のためにおこなうもの」です。しかしなぜか、難病におけるピアサポートでは、②自分自身の成長のためにおこなう、という理由が隠されてしまい、「相手のため」ということが全面に出ているように感じます。それゆえ、患者同士の集まりで多くの問題が生じているように思います。
例えば私なら、親友から「難病になってしまった」と相談を受けたら、臨床心理士としてではなく「親友」としてその関係を継続し、相談やカウンセリングは別の場所にするようにと難病相談支援センター等やカウンセリングルームを紹介します。そうすると将来に生じる関係性の問題を未然に防ぐことができます。
賃金をもらって相談業務を行うのはたとえピアであっても「相談員」という立場を優位に認識するとよいでしょう。臨床現場で「私はピアサポーターであり相談員である」と自己紹介したくなる場合もありますが、組織に雇われ相談を受ける場合には「相談員」もしくは「相談援助職」というように認識し自己紹介したほうが、円滑な相談業務にあたることができます。自分の立場を明確にすることによって、事例に対する返答の仕方も明確になり、相談援助職としての専門性が高まります。
著:照喜名通
自家用車のガソリン残量が半分になると、「地震が起きたらどうしよう。」と不安になります。というのも地震などの災害が起きるとガソリンスタンドも開いておらず不自由になるからです。そしてガソリンを満タンにすると地震への不安は無かったかのようになります。不安は、人が自分の身を守るために備わった本能だと思います。獣に襲われた時など逃げるか闘うか考えます。災害、紛争、感染症蔓延など、身に迫った危険を感じると冷静な判断は出来なくなります。例えば人は、メディアでトイレットペーパーの不足などの情報を得ると不安を感じます。不安になると何か行動をしたくなり、この場合トイレットペーパーを購入する行動をしてしまいます。買占めを推奨するつもりはありませんが、人の心理として、行動するということは不安の解消になるのだと思います。
人は、過去の辛い体験を「二度と経験したくない。」と思うようになると、その思いから逃避したくなります。逃避する行動も防衛本能なのですが、「もうやるだけやった」、「とりあえず想定はできた」などと納得できていれば良いのです。しかし、不安を残した状態でいると、心の安らぎ安定は得にくいです。不安な状況・状態が不安の心境・メンタルをつれてきます。誰かに話してみるなどの対応策を尽くしておけば「後はなんとかなる。」と思います。
慶應義塾大学 名誉教授 加藤 眞三著
強制収容所という絶望的な状況を生き抜いてきたフランクルの最も重要な言葉は「人間とは何か」(1)の中に出てきます。
「人生それ自身が人間に問いを立てているのである。人間が問うのではなく、むしろ人間は人生から問われているものであり、人生に答えねばならず、人生に責任を持たねばならないものなのである。」
この回答を問う側と問われる側を反転しなければならないということを、フランクルは天動説から地動説への転回を説いた16世紀の天文学者のコペルニクスの名前をつかってコペルニクス的転回と呼んでいます(2)。
さて、私の人生とは何かを問うことは理解できますが、人生から問われるという表現に一般の方は違和感を感じるのではないでしょうか?そもそも、人生とはその人が生まれてから死ぬまでの一連の過程全体を指す言葉であり、そのことが私に問うてくるという表現が一般の人にはわかりにくいと思います。
このコペルニクス的転回ということが、フランクルのロゴセラピーでは最も大切な言葉であるために、わたしは人生が問うとはどういうことかを原書も照らし合わせて検討しました。すると、この人生はドイツ語ではLebenであり、英語ではLifeであったのです。
このLeben(Life)の日本語への訳語として、人生もあるので、生命や「いのち」という言葉も含まれています。そして、後者のなかでも「いのち」には生命の源ということから神に近い概念も含まれます。
そうであれば、冒頭の文は次の様に翻訳することも可能です。
「いのちが人間に問いを立てているのである。人間が問うのではなく、むしろ人間はいのちから問われているものであり、いのちに答えねばならず、いのちに責任を持たねばならないものなのである。」 実際、フランクルは「それでも人生にイエスという」(3)の中で次の様に述べています。
「ある人はこの責任を自分の良心に対して感じたかもしれません。別の人は神に対して、また別の人は離れたところにいるひとりの人間に対して、この責任を感じたかもしれません。このような相違は大した問題ではありません。」
つまり、問うてくる先は、良心であったり、神であったり、誰か他の人であっても良いと言っているのです。
フランクルは敬虔なユダヤ教の信仰をもつ人でしたが、精神科医師であり、科学者でもあったために、神という言葉を使うことは極力避けてきたものと思われます。そして、神とか良心を表す言葉として、Leben(Life)を使おうとしたのではないでしょうか。
そして、それぞれの人の人生の意味は、個々の人が責任を持って答えるものであると伝えようとしたのだと考えられます。その問いに責任を持って答えようとするところにその人の意味は現れてくるのだと言いたかったものと考えます。
神や超越者の存在を認めない人に対しては、それは良心であってもよいし、誰方の人に対してでもよいと言おうとしていると考えられます。
この危機に直面することは、難病を発病したこと、難病で様々な障害をもつことにも通じるのではないかと思います。是非一度、フランクルの本を手に取って、お読みください。
(1)ヴィクトール・E. フランクル「人間とは何か 実存的精神療法」(山田邦男監訳)春秋社 2011
(2)ヴィクトール・E. フランクル「夜と霧」霜山徳爾(監訳)みすず書房 1961
(3)ヴィクトール・E. フランクル「それでも人生にイエスという」山田邦男:松田美佳(翻訳)春秋社 1993
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「Dr.シンゾウの市民のための健幸教室」
加藤先生の最新書籍:肝臓専門医が教える病気になる飲み方、ならない飲み方
出版社:ビジネス社
難病を抱えていても、病気によるストレス、病気以外のストレスにうまく対処することで心を安定させ、必要な治療に積極的に取り組めるようにし、生活の質を向上させることを目的とした「難病とストレスとのつきあい方~ストレス対処法:マインドフルネス瞑想~」講座を下記の要領で開講します。
対象の皆様のお申込みをお待ちしております。
【日時】前期:2025年1月25日(土)13時30分~16時30分
中期:2025年2月22日(土)13時30分~16時30分
後期:2025年3月29日(土)13時30分~16時30分
【対象】難病を抱えている本人で、3回すべて参加可能な方
【講師】上田 幸彦先生(沖縄国際大学 総合文化学部 教授・公認心理師)
【会場】アンビシャス事務所において開催※遠方の方や来所が難しい方は、オンライン(Zoom)での受講も可能。
【定員】先着4名 ※定員に達し次第、締め切りとなります。
【参加費】無料
【締切】12月12日
【主催・問合せ先】
沖縄県難病相談支援センター(認定NPO法人アンビシャス)
TEL:098-951-0567(平日10時~16時)
沖縄県薬剤師会 吉田 典子
公共交通機関の少ない沖縄では、車は欠かせない移動手段です。時には、薬を使用しながら車を運転する事もあるでしょう。ただし、薬には運転を控えるよう注意が記載されているものもあります。これは、薬の使用中に、運転の妨げとなる眠気や注意力の低下、目のかすみ、めまいなどが起こる事があるからです。これらの副作用は、処方薬だけでなく、風邪薬や胃腸薬、アレルギー薬等の市販薬でも起こることがわかっています。
道路交通法では「何人も、過労、病気、薬物の影響その他の理由により正常な運転ができないおそれがある状態で車両等を運転してはならない。」と定められています。服用中は、車の運転のほか、危険を伴う機械の操作や高所での作業などもしてはいけません。実際に、運転前に風邪薬を服用した方が、運転中に意識を失い自動車事故を起こした事例や、禁煙補助薬による同様の事例も報告されています。運転が禁止されている薬を服用中は、ご自身の治療を優先し、運転しないようにしましょう。市販薬の購入時には薬剤師から説明を受け、心配なことがあれば相談しましょう。パッケージや説明書にも記載されています。
私のモットーは「Do my best everytime !」(いつでも一生懸命生きる)ですし、仕事もモチベーション維持のため、令和4年5月まで続けました。
令和元年7月から沖縄国税事務所で泡盛メーカーや酒販店のサポートを担当していた私にとって、コノお仕事めちゃめちゃモチベーションを上げてくれる存在でした。
特に、深刻なコロナウイルス蔓延期の令和3年11月に行われた泡盛鑑評会表彰式が終了した直後、預けた荷物の引き渡しを受けるため集まってきた受賞メーカーの社長さんらで会場の一角が混み合いだした頃、受賞者の一人だった島袋社長が他の社長さんらに対し「自分のモノわかるだろう!自己責任で早く持っていけッ!」の一声で一気に蜜集が解消されました。
そして、私のそばに歩み寄ってきた島袋社長から思いがけず「渡口さん、すぐ、自分なんかに頼んだらいいのに。今日はありがとうね~」の言葉がジワリ。
※本誌243号~245号、260号各10ページ「エッセイ」も、よろしければ参照ください。
1)情熱のピア二ズム 2012年
難病の骨形成不全症で、全身の骨折状態で生まれてきたフランスの天才ジャズピアニストのミシェル・ペトルチアーニのドキュメンタリー作。
2)陽だまりハウスでマラソンを 2013年
最愛の妻の病気をキッカケに夫婦で老人ホームに。
ホームのレクリエーションなど気に食わない彼はある行動を起こす。実話を元にした作品で、当時78歳の国民的喜劇俳優ディーター・ハラーフォルデン主演ドイツ映画祭最優秀主演男優賞を受賞した。
3)毒舌弁護人 ~正義への戦い~
香港映画で初めて興収1億香港ドルを突破ヒット作。
上司の気分を害し失職し、五十代で法廷弁護士に。そこから、大きな権力闘争に巻き込まれて行く。
「特権階級VS市民階級」の対立構造を描く。
★渡久地 優子{進行性骨化性線維異形成症(FOP)}★
……カラーセラピーやパワーストーンも好きで、時々、ネットで見てます。
今月の「表紙は語る」にご寄稿いただいたのは、先月に引き続き、筋萎縮性側索硬化症(ALS)を罹患された眞榮田純義さんです。進行していく病状の変化があってもこれまで通りに友人とも接点を持ち、病気であっても「出来る」ための工夫をし、眞榮田さん自身もこれまで通りのスタンスでご自身の人生を歩んでおられます。念願の訪問看護ステーションは営業を開始しています。眞榮田さんの存在は、沖縄のALSをとりまく環境を変え、明るい未来を見せてくれそうです。
11月に入り今年も残り少なくなってきました。保健所も指定難病の受給者証の更新時期を終え、年度末の3月までの間、講演会や研修会、個別訪問事業などが本格的に開始されます。研修会ではコミュニケーションツールの導入、非常時電源確保など各地域における支援者の技術向上を目指しております。何かと忙しくなる時期に加え、季節の変わり目にもあたります。互いに心身ともに健やかであるように願っています。
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